文士や芸術家や学者

 たとえ文士や芸術家や学者や社会主義だろうがなんだろうが、虫の好かない奴は大キライである。自分と精神的生活の色彩が似ているだけそういう連中にヨケイ嫌いな人間がいるようだ。 殺された高尾の平公などは僅か二、三度遇ったきりだが随分好きな人間だったから、葬式にも出かけたのだ。僕は彼と社会主義の話なんか一...

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無教育な養父母

 流二君はまこと君に二歳の弟にして、野枝さんはかって大杉君と一緒に駈け落ちして、困りぬいた揚句、乳児の流二君を上総の海岸にオイテキボリをくわしたのであった。 幸運なる流二君は親切にも無教育な養父母の手に養われて目下プロレタ生活修業中であるが、上総ナマリのテコヘンなるアクセントにはさすがの僕も時々閉...

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最後の贈り物

 野枝さんは殺される少し以前に、アルスから出た大杉君と共訳のファーブルの自然科学をまこと君に送ってくれた。それが野枝さんのまこと君に対する最後の贈り物で、形見になったわけだ。 僕はこの数年、つまり野枝さんとわかれてから、まったく、わかれてからというよりは解放されてからといった方が適切かも知れない―...

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